偏差値って何?中学生にもわかる仕組みと見方のコツ

偏差値とは何か?仕組みや見方のコツを紹介

模試で偏差値○○って書いてあるけど、これって高いの?低いの?

そもそも偏差値って何を表している数字なの?

そんな疑問を持っている中学生や保護者の方は多いのではないでしょうか。

学校や塾、模試の結果でよく目にする「偏差値」ですが、実は点数の良し悪しとは別の意味を持つ数字です。

偏差値は、自分の学力が全体の中でどの位置にあるのかを表すもので、高校受験の戦略や志望校選びをするうえでとても重要な指標になります。

ただし、仕組みを知らないまま数字だけを見て一喜一憂してしまうのはもったいない!

この記事では、

  • 偏差値の基本的な意味や仕組み
  • 具体的な見方・活用法
  • 偏差値にまつわるよくある誤解

などを、中学生にもわかるようにやさしく解説していきます。

偏差値を“ただの数字”で終わらせず、高校受験に役立つ味方にするために、ぜひ最後まで読んでみてください!

目次

偏差値とは?一言でいうとどういう数字

偏差値とは、「全体の中で今の自分がどのくらいの位置にいるか」を数字で表したものです。

たとえば、テストで80点を取ったとしても、そのテストの平均点が90点だったら、全体の中ではあまり良い順位とは言えませんよね?

逆に、60点でも平均が40点だったら、かなり上位かもしれません。

つまり、偏差値とは点数そのものではなく、“周りと比べて自分がどのくらいできているか”を示す指標なんです。

偏差値の基本ルール

  • 偏差値50が“平均”
  • 偏差値が50より高ければ平均より上
  • 偏差値が50より低ければ平均より下

たとえば…

偏差値全体の中での位置(目安)
70上位約2.5%(かなり上)
60上位約15%(成績が良い)
50平均(真ん中あたり)
40下位約15%(少し苦手)
30下位約2.5%(かなり下)

このように、偏差値は全体の中で自分がどのあたりにいるのかを、数字ひとつでわかりやすく教えてくれるツールなんです。

偏差値のよいとこ

偏差値は、単なる点数よりもフェアな比較ができるというメリットがあります。

  • テストが難しくて平均点が低くても、偏差値で見れば正確な実力がわかる
  • 他の中学生と比べて「今どのくらいの位置にいるのか」がすぐにわかる
  • 「偏差値〇〇の高校」といった形で、志望校選びの参考にもなる

中学生にとって偏差値は“進路の目安

模試の結果に出てくる偏差値は、自分の実力を客観的に知る手がかりです。

たとえば、模試の結果で「志望校の偏差値より10低い」となれば、「まだ力を伸ばす余地がある」ということがはっきりします。

逆に、偏差値が安定してきたら、自信を持って志望校に挑戦できるようになります。

次の章では、偏差値がどのように計算されているのか、数学が苦手でもわかるようにやさしく解説していきます!

偏差値の計算の仕組みをやさしく解説

「偏差値は“まわりとの比べっこ”っていうのはわかったけど、どうやって計算してるの?」

ここでは、数学が苦手な人でもイメージできるように、偏差値の計算の仕組みをやさしく解説します。

偏差値の基本の公式(簡略版)

実際の偏差値は以下のような計算式で出されています。

偏差値 = 50 +(自分の得点 − 平均点)÷ 標準偏差 × 10

……と言っても、「標準偏差ってなに?」となりますよね。

そこでここでは、ざっくりと“イメージ”で理解する方法を紹介します。

具体例で考えてみよう

たとえば、100点満点のテストでこのような結果だったとします。

  • 平均点:60点
  • あなたの得点:80点
  • まわりの人は50点〜70点くらいの人が多い

このとき、あなたは平均より20点高いので、偏差値はだいたい60〜65くらいになることが多いです。

逆に、あなたが50点だった場合、平均より10点低いため、偏差値は40前後になるイメージです。

覚えておきたいポイント

  • 偏差値50が「全体の真ん中」
  • 偏差値60は「上位15%くらい」
  • 偏差値40は「下位15%くらい」
  • 偏差値70以上はかなり上位!(全体の2〜3%)

つまり、偏差値が1〜2違うだけでも、意外と大きな差があるのです。

高得点=高偏差値 とは限らない

たとえば、80点を取ったとしても…

  • みんなも80点くらい取っていた → 偏差値は50前後
  • みんなは60点くらいだった → 偏差値は60くらいになる

つまり、偏差値は「まわりと比べてどれくらい上か・下か」を表す数字なので、点数だけでは判断できないのがポイントです。

次の章では、偏差値がどこで使われているのか/どんな場面で参考になるのかを紹介していきます!

偏差値はどこで使われているの

「偏差値って、模試でしか見ない数字なの?」と思うかもしれませんが、

実は高校入試をはじめ、進路を考えるうえでさまざまな場面で使われている重要な指標です。

この章では、偏差値が使われている具体的な場面を紹介します。

① 模試や実力テストの成績表

中学生が偏差値をもっともよく目にするのが、模試(学力テスト・実力テスト)の成績表です。

成績表では次のような情報が載っています

  • 自分の得点と平均点
  • 偏差値(教科別・総合)
  • 志望校の合格判定(A〜E判定など)
  • 全国または都道府県内での順位

模試の偏差値は、今の自分の立ち位置を知る“地図”のようなもの

志望校との差を知るためにも重要です。

② 高校のレベルを示す「偏差値◯◯の高校

進路資料やWebサイトなどで、

  • 「この高校は偏差値65」
  • 「偏差値50前後の学校」

という表現を見かけたことはありませんか?

これは、その高校にどのくらいの学力の生徒が集まっているかを偏差値で表しているもので、

受験の難しさ・合格する目安を知るための指標になります。

③ 合格可能性をはかるための「判定基準

模試では、志望校ごとにA〜Eなどの合格判定が出されます。これは、偏差値をもとに計算されています。

判定意味
A判定合格の可能性が非常に高い(偏差値が十分足りている)
B判定合格の可能性は高い(あと少しで安全圏)
C判定合否は五分五分(努力次第で届く)
D判定かなり厳しい(偏差値が足りない)
E判定合格の可能性は低い(今後の大きな伸びが必要)

このように、偏差値は志望校への距離感を数値で可視化するツールとしても活用されています。

④ 塾や進路指導でも活用される

進学塾や学校の先生は、生徒の模試結果や偏差値をもとに、

  • 志望校の選び方
  • 今後の学習方針
  • 受験の戦略(滑り止めや併願校の提案)

などをアドバイスします。

つまり、偏差値は「今の実力」だけでなく、「これからの進路」を考えるうえでも大事な情報源なのです。

次の章では、そんな偏差値をどのように見ればよいのか、どう活用すればいいのかという「使いこなしのコツ」を紹介していきます!

偏差値の正しい見方と活用

偏差値は「合否の目安」や「実力の指標」としてとても便利ですが、見方や使い方を間違えると、逆に自信を失ってしまったり、進路選びを誤ってしまうこともあります

ここでは、偏差値を受験や勉強にうまく活かすための“正しい見方と使い方”を紹介します。

① 偏差値は“目安”であって、絶対ではない

まず知っておいてほしいのは、偏差値はあくまで1つの指標であり、すべてを決める絶対的なものではないということ。

  • 模試の難易度や参加者層によって偏差値は上下する
  • 成績の調子が一時的に下がっても、偏差値は変動しやすい
  • 入試本番で逆転する人もいれば、油断して落ちる人もいる

つまり、偏差値は「今の位置」を知るための目安であって、「将来の確定」ではないのです。

② 志望校との偏差値差で戦略を立てよう

偏差値の一番の活用ポイントは、志望校との「差」から、今後の勉強方針を決められることです。

たとえば

  • 志望校の偏差値:65
  • 今の偏差値:58
    • あと7ポイント上げれば合格圏!
    • → 弱点教科の見直し、模試・テストの反省から次の対策を考えよう

このように、目標までの距離が見えることで、“何を、どれだけやればいいか”がはっきりするのが偏差値の強みです。

③ 偏差値は“総合”と“教科別”を使い分けよう

模試では「総合偏差値」だけでなく、「教科別偏差値」も表示されます。

  • 総合偏差値 → 志望校の合格判定の目安に使う
  • 教科別偏差値 → 苦手教科・得意教科の分析に使う

例:

  • 国語:偏差値65(得意)
  • 数学:偏差値50(平均)
  • 英語:偏差値42(苦手)

英語を強化すれば全体の偏差値アップに直結する!

自分の「得意・不得意のバランス」を把握し、勉強計画に反映しましょう。

④ 伸び悩んだときは“直近の偏差値”より“推移”を見よう

偏差値は1回の模試で大きく変動することもあります。

そのため、1回の数字に一喜一憂するより、過去の推移を見ることが大切です

模試日偏差値
6月48
8月52
10月56

順調に伸びていればOK!やっていることは間違っていない証拠です。

偏差値は「比較の数字」なので、使い方次第で不安にも励みにもなります。

大事なのは「伸びているかどうか」「目標との差をどう埋めるか」という視点です。

次の章では、偏差値にまつわるよくある誤解や注意点を紹介しながら、さらに正しい理解を深めていきましょう!

偏差値でよくある誤解と注意

偏差値はとても便利な数字ですが、間違った理解や使い方をしてしまうと、かえって不安になったり、判断ミスにつながることもあります。

この章では、偏差値に関して中学生や保護者がよく抱きがちな誤解や注意点を、わかりやすく紹介します。

誤解①:偏差値は高い点数を取った人だけがもらえる

実は、点数が高くても偏差値が低いこともあります

偏差値は「点数」ではなく「順位・位置」を示すものなので、

まわりの平均点が高いと、自分の点数が良くても偏差値は低く出ることがあります。

逆に、点数が思ったほど取れなくても、平均が低ければ偏差値は高めに出ることも。

誤解②:偏差値がすべてを決める

偏差値は「1つの目安」にすぎません

入試の合否を決めるのは、偏差値だけではありません。

  • 内申点(通知表の成績)
  • 面接・作文
  • 出欠・生活態度
  • 志望理由ややる気

これらも含めて総合的に評価されるので、偏差値だけにとらわれすぎないことが大切です。

誤解③:模試の偏差値=すべての基準

模試によって偏差値の基準は異なります

模試は主催する団体(進研・W合格・全県模試など)によって、受験者層のレベルや問題の難しさが違うため、偏差値の出方にも差が出ます

つまり、別の模試で偏差値が10近く違うということもあるのです。

だからこそ、同じ模試を継続的に受けて、自分の伸びを追うことが大切!

誤解④:偏差値が1しか違わないから、あまり差はない

偏差値1の差が、実は大きな“人数差”になることもあります

特に偏差値50〜60あたりは、1ポイントの違いで数百人単位の順位差があることも

たとえば偏差値55と56の間でも、「200人以上抜かなきゃいけない」なんてこともあるのです。

誤解⑤:偏差値が低い=自分はダメだ

そんなことはまったくありません

偏差値はあくまで「今の位置」であって、努力次第で必ず伸ばすことができる数字です。

実際、多くの受験生が、半年や1年で10以上偏差値を上げて志望校に合格しています。

大事なのは、今の数字に落ち込むのではなく、次の一歩にどうつなげるかです。

まとめ:偏差値を正しく理解して、進路選びに活かそう

偏差値は、テストの点数だけではわからない「今の自分の位置」を教えてくれる大切な指標です。

ただの数字に見えても、その中には全国・地域の中での自分の立ち位置や、志望校までの距離がしっかりと表れています。

本記事のポイントをおさらいすると

  • 偏差値は「平均点との差」をもとにした相対的な評価
  • 偏差値50が“平均”で、上に行くほど上位、下に行くほど下位
  • 模試や進路指導、高校の難易度比較など、さまざまな場面で使われている
  • 偏差値の「差」や「教科別の傾向」を見て勉強戦略を立てるのが大切
  • 模試の種類・受験者層によっても偏差値は変動することに注意
  • 偏差値は変わる!努力次第で伸ばせる数学

偏差値を「自分を評価するための数字」として受け止めるのではなく、

これからの目標を決めるための“地図”や“コンパス”として使っていくことが、成績アップと進路成功のカギになります。

今の偏差値がどうであっても大丈夫。
大切なのは、「この数字を見て、自分が何をするか」です。

焦らず、比べすぎず、自分のペースで。

偏差値を味方にして、あなたらしい進路を見つけていきましょう!

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