模試の結果はどう見る?偏差値・判定・志望校選びへの活かし方

模試(模擬試験)の結果をもらっても、「結局どこを見ればいいの?」「偏差値とか判定ってどういう意味?」と悩む中学生や保護者の方は多いのではないでしょうか。
模試の成績表には、点数や偏差値、順位、合格判定など、たくさんの情報が詰まっています。
でも、それらをただ「良かった」「悪かった」で終わらせてしまうのはもったいない!
実は、模試の結果は「今の自分の学力」や「志望校との距離」「これから何をすべきか」を知るための重要なヒントになるのです。
- 模試の成績表の見方(偏差値・判定・順位など)
- 結果の正しい受け取り方と注意点
- 志望校選びや学習計画への活かし方
「模試の結果をちゃんと活かしたい」「次こそ成績を伸ばしたい!」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
模試の結果に書かれている内容とは?
模試の結果を受け取ると、「いろんな数字が書いてあるけど、どう見ればいいの?」と戸惑う人も多いでしょう。
この章では、模試の成績表に出てくる主な項目とその意味を1つずつ解説していきます。
① 得点・平均点
各教科ごとの自分の得点と、同じ模試を受けた人たちの平均点が記載されています。
- 「得点」だけを見るのではなく、「平均点との差」に注目
- 平均より+10点なら好成績、−10点なら復習のサイン
② 偏差値
模試の最重要項目のひとつ。偏差値50が全国平均で、自分がどれくらいの位置にいるかを示す指標です。
- 偏差値60以上 → 上位15%以内(かなり良い)
- 偏差値50前後 → 全国平均レベル
- 偏差値40台 → 苦手意識のある教科は要復習!
※「点数が良くても偏差値が低い」こともある(周囲がもっと高得点だった場合)
③ 順位(全国順位・都道府県内順位)
自分の得点が全体の中で何位だったかが記載されます。全国模試では「全体順位+県内順位」が出ることも。
- 順位は「母数(何人中か)」とセットで確認する
- 教科別順位を比較することで得意・不得意が見える
- 「都道府県内順位」は志望校選びに直結!
④ 合格判定(A〜E判定)
事前に記入した志望校ごとに、模試の結果から「合格の可能性がどのくらいあるか」をA〜E判定で出してくれる項目です。
判定 | 合格可能性(目安) |
---|---|
A判定 | 90%以上(ほぼ合格圏) |
B判定 | 70〜89%(合格圏) |
C判定 | 50〜69%(五分五分) |
D判定 | 30〜49%(やや厳しい) |
E判定 | 30%未満(現時点では難しい) |
注意点
- 判定に振り回されすぎず、「なぜこの判定なのか」を見よう
- 同じ偏差値でも、模試会社によって基準が違うことがある
⑤ 教科別アドバイス・課題分析(あれば)
模試によっては、各教科の結果に応じた学習アドバイスや分野別の正答率も記載されています。
- 正答率が低い単元=復習すべきポイント
- ケアレスミスが多いか?理解不足なのか?を分析
- 成績表を“復習ノート”のように使うのも◎
模試の成績表は、ただの「通知表」ではありません。
次の勉強に活かすためのヒントが詰まった“データ分析ツール”です。
次の章では、成績表の中でも特に気になる「偏差値の正しい見方と注意点」について、さらに詳しく解説していきます!
偏差値の見方と注意点
模試の成績表の中で、最も目がいくのが「偏差値」ではないでしょうか?
偏差値は、自分の今の立ち位置を知るうえで非常に重要な指標ですが、見方を間違えると不安になったり、自信を失ったりすることもあります。
この章では、偏差値の基本的な見方と、気をつけるべきポイントを解説します。
偏差値とは、「全体の中で自分がどの位置にいるか」を示す数値
- 偏差値50が全国平均(真ん中)
- 60以上なら上位15%以内、70以上はトップクラス
- 40台なら、やや下位に位置しているということになります。
ざっくりイメージ
偏差値 | 全体の中での位置 |
---|---|
70 | 上位約2% |
60 | 上位約15% |
50 | 平均 |
40 | 下位約15% |
30 | 下位約2% |
注意①:偏差値は「点数の高さ」とイコールではない
模試では「高得点=高偏差値」とは限りません。
なぜなら、周囲の平均点によって偏差値は変動するからです。
- あなたが80点 → みんなも高得点 → 偏差値52
- あなたが60点 → 平均が40点 → 偏差値60
注意②:教科別偏差値はバラつきがあってOK!
同じ点数でも、模試の種類(進研模試/W合格模試/全県模試など)や受験者層によって偏差値の出方が変わることがあります。
- 「偏差値55」でも、進研模試と県模試で意味が違う場合がある
- 模試会社ごとの判定基準や分布の幅を知っておくと◎
次の章では、もう一つの大きな指標である「合格判定(A〜E)」について、正しい意味と活かし方を解説していきます!
合格判定(A〜E判定)はどう見る?
模試の結果で多くの人が一番気になるのが、「志望校の合格判定(A〜E)」ではないでしょうか?
でも、判定の意味を正しく理解していないと、必要以上に落ち込んだり、逆に油断したりしてしまうことも。
この章では、判定の意味と見方、活かし方のコツを解説します。
判定の意味と合格可能性の目安
模試では、志望校ごとに次のような合格判定が表示されます。
判定 | 合格可能性の目安 |
---|---|
A判定 | 90%以上(合格圏内) |
B判定 | 70~89%(やや安全圏) |
C判定 | 50~69%(合否は五分五分) |
D判定 | 30~49%(努力次第で可能性あり) |
E判定 | 30%未満(今のままでは難しい) |
判定を見るときの3つのポイント
① 「今の実力」と「目標の差」を知るための目安-
- C判定でもチャンスは十分にある
- D・E判定でも「あと何点上げればいいか」を考えれば戦える
- 判定は“未来を占う数字”ではなく、“今の位置のヒント”にすぎない
- ② 判定の基準は模試会社によって違う
-
- 同じ高校でも、進研模試とW合格模試で判定がズレることもある
- 判定だけで一喜一憂せず、模試内の偏差値や順位もあわせて確認すること
- ③ 判定が悪くても、行きたい気持ちを大事に
-
- D判定→「あと5点でC判定」なら十分狙える
- 「この高校で何をしたいか」という志望理由の強さも大切
判定別:取るべき行動の目安
判定 | アクション |
---|---|
A・B | 現状維持+苦手の底上げ/志望理由を深める |
C | 弱点教科の見直し/問題傾向に慣れる |
D | 得点差を分析して重点対策/勉強時間を見直す |
E | 志望の気持ちを確認しつつ、安全校・併願校の検討を |
「判定」だけに振り回されない心構えを持とう
合格判定は受験のひとつの目安ですが、当日何が起きるかは誰にもわかりません。
本番で実力を発揮するためには、「今どう動くか」が最も大切です。
次の章では、いよいよ模試の結果を「志望校選び」にどう活かすかを具体的に解説していきます!
模試の結果を志望校選びにどう活かす?
模試の成績表は、ただの「結果報告書」ではありません。
実は、自分にとってどんな高校が合っているかを見つける材料としても大いに活用できます。
この章では、模試のデータをもとに、志望校の検討・見直し・絞り込みにどうつなげるかを解説します。
Step1:志望校の偏差値と自分の偏差値を比較する
まずは、自分の総合偏差値と、各高校の目安偏差値を比べてみましょう。
- 偏差値差が±3以内 → 実力相応(C〜B判定が出やすい)
- 偏差値差が+5以上 → 挑戦校(D判定でも目指せる)
- 偏差値差が−5以上 → 安全校・すべり止め候補
Step2:志望校をA(第一志望)B(実力校)C(安全校)に分類
模試の結果をもとに、志望校を「3つのゾーン」に分けて整理すると、受験戦略が立てやすくなります。
ランク | 内容 |
---|---|
A:挑戦校(第一志望) | 偏差値がやや上・志望度が高い |
B:実力校(合格圏) | 偏差値・判定ともに安定している |
C:安全校(滑り止め) | 偏差値が余裕あり・確実に受かりたい学校 |
Step3:模試の志望校登録数を増やして情報を集めよう
模試では複数校の判定が出せます。
興味のある高校はどんどん登録して、比較データを集めましょう。
- 判定が思ったより良かった高校が新たな候補に
- 判定は悪くても「やっぱりここが行きたい!」と思えるかも
- 自分の「志望校の傾向(偏差値・立地・校風)」も見えてくる
Step4:複数回の模試結果で「推移」をチェックする
模試は1回で判断せず、2回3回と受けて変化を見ることが大切です。
- 偏差値が伸びている → 勉強の方向性が合っている
- 判定が上がっている → 志望校が現実的になってきた
- 教科バランスが改善 → 弱点克服が進んでいる
模試結果からの学習アクションプラン
模試を受けっぱなしにしていませんか?
模試の一番大事な活用法は、「結果をもとに何をどう変えるか」です。
ここでは、模試の成績表を受け取ったあとにやるべき、具体的な勉強アクションの流れを紹介します。
① 点数や偏差値に一喜一憂しすぎない
模試は“通過点”。良くても悪くても、本番ではありません。
- 偏差値が上がった→伸びた理由を分析して再現しよう
- 下がった→生活習慣や勉強の質を見直すチャンス!
② 間違えた問題は“解き直し”+“原因分析”がセット
模試後にすぐ復習すれば、理解の定着率がぐっと上がります。
- 間違えた問題にチェック
- 解説を読んで理解
- 同じミスを防ぐために「なぜ間違えたか」をメモする
- 1週間後にもう一度解き直す
③ 教科別に優先順位をつけて対策する
模試の偏差値・得点から、どの教科が得意・不得意なのかが明確になります。
- 偏差値60以上:キープしつつ発展問題へ
- 偏差値50前後:基礎+弱点の重点復習
- 偏差値40台:苦手単元をしぼって集中対策
④ 次回の模試までに「小さな目標」を立てよう
ただ勉強するだけでなく、「どこをどう伸ばすか」を明確にしておくと、次回に向けた成果が出やすくなります。
- 英語のリスニングで前回より5点アップ
- 数学の関数分野のミスをなくす
- 社会の記述問題で部分点を取れるようにする
⑤ 模試ごとの記録をつけて「自分だけのデータ」を作る
模試は継続して受けることで成長が見えてきます。
- 偏差値の推移
- 教科ごとの改善点
- 自分に合う勉強法・スケジュールの発見
模試は、点数を気にするためのテストではなく、「今の自分を知り、次に進むための材料」です。
やりっぱなしにせず、復習+行動につなげることが、合格への最短ルート!
まとめ|模試結果を“学びの地図”に変えよう
模試は、ただの「テスト」ではありません。
結果表に書かれた数字のひとつひとつは、今の自分の立ち位置と、これから進むべき道を教えてくれる“学びの地図”です。
記事のポイントおさらい
- 模試の成績表には、偏差値・順位・判定など、多くの重要な情報が詰まっている
- 偏差値は“点数”ではなく、“全体の中での自分の位置”を示すもの
- 合格判定はあくまで目安。判定に一喜一憂せず、課題と次の行動に注目しよう
- 模試結果は、志望校選び・受験戦略に活かせる強力なツール
- 復習・記録・学習目標をセットにして、模試の“受けっぱなし”を卒業!
最後にひとこと
模試の結果は、良くても悪くても「ゴール」ではありません。
本当に大切なのは、その結果を見て自分がどう動くか。
分析して、見直して、また次に進んでいく──この繰り返しこそが、合格へとつながる力になります。
「模試、ちょっと苦手かも…」という人も、この記事の内容を活かせばきっと変わります。
模試を“学力チェック”ではなく、“成長のきっかけ”として、前向きに活用していきましょう!
コーチング塾「ウィズスタディ」の
無料受験・学習サポート
大学受験をする方は、「何から始めればいいか」など不安が沢山あると思います。
そこで、オンライン学習管理塾「ウィズスタディ」では受験生の方に向けた、無料でのサポートを沢山行なっております。
- 毎月15名限定の無料オンライン自習室(24時間)
- 「今の実力を知ろう!」過去問チャレンジ
- 「効率の良い勉強できてる?」勉強方法の改善面談(30分)
- 「1から計画が立てられるようになる!」勉強計画講座
- 「夢がない方でも大丈夫!」志望校決め(受験)サポート
「ウィズスタディ」とは?

「安く確実に成績を伸ばす」をコンセプトに立ち上げられた、オンラインコーチング塾になります。
1科目あたり4,980円〜と非常に低価格で受講できる上、優秀な講師陣による個別指導など、沢山のサービス(下記サービス一覧)があり、成績も最短・確実に伸びます。

勉強計画

学習管理

オンライン自習室

進捗確認テスト

1対1の
個別授業

再テスト
(特訓部屋)

24時間
解説聞き放題

計画の
戦略面談

勉強法等
聞き放題

単語帳プレゼント

過去問の提供
無料オンライン自習室(24時間)

- 他の受験生を見てモチベーションが上がる
- 家でも集中して勉強できるようになる
- 勉強時間が増える
- 24時間できるので、深夜でも追い込める
毎月15名限定で、無料のオンライン自習室に入れる権利をお渡ししています。
こちらは先着順となっていて、すごく人気があるサービスなので、なるべく早めにご応募ください。
入室の条件
・「中学生〜高校生」または「大学受験をする予定の者」であること。
・勉強している手元を映せる方。
「今の実力を知ろう!」過去問チャレンジ

- 今の自分の実力を知れる
- 点数を知ってやる気に繋がる
- 自分の志望校の出題方法が分かる
- 仮に悪い点数であっても危機感が持てるようになる
過去問を解いていない人は、実際に自分がどのくらいの立ち位置なのかが分からないと思います。
ただ、現状を理解することは非常に重要なので、ウィズスタディでは特別に、「過去問チャレンジ」を無料で行なっております。
これによって、今後の受験勉強に大きく役立てていただければと思うので、気軽にご応募ください。
「効率の良い勉強できてる?」勉強方法の改善面談

- 効率よく短期間で成績が伸びる
- 無駄な勉強時間が一切なくなる
- 1度覚えた知識が忘れにくくなる
自分で最適な勉強方法を見つけ出すことは非常に困難です。
ただ、勉強方法は効率よく成績を上げる上ですごく重要であり、他の人と差がつきやすいポイントです。
そこで、受験に精通したプロ講師が、今まで何百名・何千名と生徒を見てきた経験から、様々な勉強方法を提案するので、あなたに一番あったものを探しましょう!
「1から計画が立てられるようになる!」勉強計画講座

- 勉強計画の立て方が分かる
- 勉強時間が伸びる
- 先が見えて安心できる
- 定期テストの点数が格段に上がる
勉強計画を自分で立てることはなかなか難しいと思います。
ただ、学習管理塾として多くの受験生の計画を立ててきた「ウィズスタディ」が、勉強計画の立て方を1から指導いたします。
「夢がない方でも大丈夫!」志望校決め(受験)サポート

- 志望校が決まる
- 目標から逆算して勉強が進められる
- 同級生より早く対策が始められる
志望校は早く決めれただけ、他の受験生と差がつきます。
ただ、目標や夢がない方にとっては、非常に難しいことだと思います。
そこで、夢の見つけ方から、自分のなりたい将来に最適な志望校選びまで、トータルでサポートします。学校の先生に相談しにくい方は、ぜひ気軽にお問い合わせください。