
「勉強しなさい」と言っても、スマホを見たまま動かない
「いつになったらやるの?」と聞けば、「うるさい」と返される
頑張ってほしい気持ちがあるのに、うまく伝わらない
そんな“やる気が出ない中学生”に、どう接すればいいのか分からず悩んでいる保護者の方は多いはずです。
でも、子どもがやる気を出せないとき、その原因は必ずしも「甘え」や「怠け」ではありません。
- 自信がない
- 勉強の意味がわからない
- 成績が伸びなくてあきらめかけている
- 頑張りたいけど、何から手をつけていいかわからない
そんなモヤモヤの中にいることも少なくないのです。
だからこそ大切なのは、「どう声をかけるか」「どう寄り添うか」。
ちょっとした言葉や態度の違いが、子どもの気持ちを前向きにも後ろ向きにも変えてしまうことがあります。
この記事では、やる気が出ない中学生に対して、親ができる5つの声かけ・接し方を具体的に紹介します。
「言わなきゃ」と思う前に、「どう言えば伝わるか」を一緒に考えていきましょう。
声かけ①「何してるの?」ではなく「今日はどうだった?」と聞いてみる
子どもがリビングでスマホを触っていると、つい言いたくなるのが
「何やってるの?」「勉強は?」という言葉。
でも、このような聞き方は、子どもにとっては“詰められている”ように感じることがあります。
とくにやる気が落ちているときは、少しの言葉にも敏感になっていて、「また怒られる」「見張られている」と感じ、心のシャッターを閉じてしまいがちです。
ポイントは「話題の入口」を変えること
そんなときに試してほしいのが、「今日はどうだった?」「学校で何か面白いことあった?」など、勉強とは直接関係のない、“ゆるい入り口”からの声かけです。
最初から目的(=勉強)に直結させようとせず、まずは心を開いてもらうことを優先するのがコツ。
- 「今日、体育どうだった?走った?」
- 「そういえば、あの友達まだ席隣なの?」
- 「お昼のお弁当どうだった?完食?」
そんな雑談から始めることで、子どもが「自分のことをちゃんと見てくれてる」と感じ、安心感を持ちやすくなります。
親が“聞くモード”でいると、自然と話が引き出される
話す内容よりも、「話していい雰囲気」を作れるかどうかが大切です。
- 相づちを打ちながらゆっくり聞く
- 話をさえぎらずに受け止める
- 否定せず「へぇ〜」「そうなんだ」と共感する
そんな雑談から始めることで、子どもが「自分のことをちゃんと見てくれてる」と感じ、安心感を持ちやすくなります。
まとめ|“詰問”ではなく“会話のきっかけ”を
「何してるの?」ではなく「今日はどうだった?」
たったそれだけの違いでも、子どもの受け取り方はまるで変わります。
会話の目的を“勉強させるため”ではなく、“気持ちのキャッチボール”をすることに置くことで、やる気のきっかけが生まれることもあります。
声かけ②「勉強しなさい」より「いつやるか決める?」と寄り添う
「早く勉強しなさい!」
「何時になったらやるの?」
こんな声かけ、つい口から出てしまいますよね。
でも実はこれ、親の“焦り”や“期待”がそのまま伝わってしまい、子どものやる気を下げてしまう声かけの代表例でもあるんです。
「勉強しなさい」は、命令に聞こえる
どれだけ正論でも、「〜しなさい」と命令されると、
中学生は思春期特有の反発心から、「やろうとしてたのに言われたからやる気なくなった」となることがよくあります。
親にとってはただの注意のつもりでも、子どもにとっては「強制された」「支配された」と感じてしまうことも。
大事なのは、“決める主導権”を子どもに渡すこと
子どもにとって「自分で決めたこと」は、意外とちゃんと守るものです。
そこで効果的なのが、
選択肢を与えることで、「やらされている」から「自分で決めた」に変わるのです。
NG:「もう〇年生なんだから勉強くらいやりなさい」
NG:「もう〇年生なんだから勉強くらいやりなさい」
OK:「今日は何時から勉強する予定?」
この違いだけでも、会話の空気はガラッと変わります。
「一緒に決める」ことが安心と行動のきっかけに
例えば、
- 「今日は何時から始める?」→「じゃあその前にお風呂入っちゃおうか」
- 「30分だけ一緒にやろうか」→「それならちょっとやってみようかな…」
こんなふうに親が“寄り添う姿勢”を見せることで、子どもも少しずつやる気のスイッチを入れていくことができます。
まとめ|やるかどうかではなく、“どう始めるか”に目を向けて
「勉強しなさい」ではなく、「いつからやる?」と聞くだけで、子どもの気持ちはぐっと軽くなり、前向きになりやすくなります。
やるかやらないかを責めるのではなく、始めやすい環境を一緒につくることが、親にできる最高のサポートです。
声かけ③「もっと頑張れ」より「前より○○できてるね」と事実を伝える
子どもがやる気をなくしているとき、つい「もっと頑張ってほしい」「やればできるのに」と思ってしまいますよね。
でも、その気持ちが前のめりになると、つい出てしまうのが、「もっと頑張りなさい」「ちゃんとやらないとダメでしょ」といった言葉。
実はこのような声かけ、子どもにとっては「今の自分は足りない」と突きつけられているように感じることが多く、逆にやる気を奪ってしまうこともあるんです。
「もっと」が続くと、子どもは“ずっと否定されている”と感じる
親は応援のつもりでも、「もっと」「ちゃんと」「まだまだ」などの言葉が続くと、
子どもは「何をしても足りない」「認めてもらえない」と感じてしまいます。
とくに中学生は、自分を否定されることにとても敏感な時期。
モチベーションを高めるつもりが、逆効果になることもあります。
大切なのは、“変化”や“成長”を具体的に言葉にすること
そこでおすすめなのが、
「前より漢字のミス減ってきたね」
「前は手が止まってたけど、今日はちゃんと30分集中してたね」
といった、“できていること”に注目した声かけです。
人は「できたこと」「変化したこと」を認められると、「じゃあもう少しやってみようかな」と前向きな気持ちが芽生えやすくなります。
小さな変化に気づいて伝えるのが、やる気につながる
例えば、
- 勉強時間が少し伸びた
- 問題集のページが進んだ
- 苦手だった単元を自分から復習していた
こうした“行動の変化”を見つけて伝えるだけで、子どもは「見てくれてるんだ」と感じ、やる気が湧いてきます。
まとめ|「もっと」より「できた」を見つけよう
親が意識すべきは、“理想”を押しつけるのではなく、“現実の成長”を拾い上げること”。
頑張れ!という気持ちは、「がんばってるね」と変換して伝えてあげましょう。
その一言が、やる気の火をそっと灯すことにつながります。
声かけ④「なんでできないの?」ではなく「どこが難しかった?」と聞く
テストの結果や勉強の進み具合を見たとき、思わず言ってしまいがちなのが、「なんでできなかったの?」という言葉。
でもこの一言、実は子どもにとっては“責められている”と感じる言葉の代表格です。
「なんでできないの?」は、子どもを追い詰める
親にとっては「原因を知りたい」「解決のヒントを探したい」気持ちからの声かけかもしれません。
でも、子どもにとっては…
- 自分を否定された気分になる
- 責められていると感じて口を閉ざす
- 「わからないからできなかったのに…」と不満が残る
こんなふうに、やる気どころか自己肯定感まで下がってしまう可能性もあるのです。
聞き方を少し変えるだけで、会話の質が大きく変わる
ここでおすすめなのが、「どこが難しかった?」「どの問題で手が止まった?」という問いかけ。
これなら、「責められている」ではなく「一緒に考えてくれている」と感じやすくなります。
NG:「なんでこんなミスするの?」
OK:「この計算、どこでつまずいたと思う?」
たったこれだけの違いでも、子どもの心の開き方はまるで変わってきます。
子どもは「話すことで整理ができる」こともある
- 「あ、ここで式を間違えたかも」
- 「英語の並びがよくわからなかった」
- 「暗記はしたけど、応用されるとわかんなくなる」
こうやって言葉にすることで、自分でも原因に気づけることがあるんです。
つまり、親はアドバイスを与える必要はなく、「聞くこと」「共感すること」だけで十分サポートになるというわけです。
まとめ|“責める質問”から“気づきを引き出す質問”へ
「なんでできないの?」は、やる気をそいでしまう問い。
その代わりに「どこが難しかった?」と聞くだけで、子どもは自分の中の「やる気の種」をもう一度見つけ直すことができます。
聞き方ひとつで、気持ちの通い方が変わる。
そんな声かけを、ぜひ心がけてみてください。
声かけ⑤「無理に励ます」より「そっと見守る」ことも時には必要
子どもが明らかにやる気を失っているとき、どうにか元気づけたくて、「頑張れ!」「君ならできる!」と声をかけたくなりますよね。
でも実は、そういった“励ましの言葉”が、逆効果になることもあるんです。
落ち込んでいるときの励ましは「プレッシャー」に聞こえることも
とくに中学生の時期は、感情が不安定になりやすく、「やらなきゃいけないのはわかってる、でもできない」というモヤモヤを抱えていることも。
そんな状態で「大丈夫」「頑張れ」と言われても、
- 「何が大丈夫なんだろう…」
- 「これ以上何を頑張ればいいの?」
と、かえって追い詰められてしまう場合があります。
本人の気持ちが動くのを“待つ”のも大切なサポート
人は誰かに言われて動くより、自分で「やろう」と思ったときの方が力を発揮します。
親ができるのは、必要以上に声をかけることではなく、
見守りながら、動き出せるタイミングを信じて待つことです。
見守る工夫①:「無言のサイン」を送る
- 勉強机にそっと付箋で「応援してるよ」
- テーブルに子どもの好物と一緒にメモを置く
- いつもよりちょっとだけ笑顔で「おかえり」
こんなふうに、言葉ではなく“行動で伝える応援”も、やる気を支える力になります。
見守る工夫②:あえて「何も言わない」という選択
勉強をしていない姿を見ても、グッとこらえて何も言わない。
それだけで「信じてもらえてるんだな」と感じる子どももいます。
この“静かなやりとり”こそ、信頼関係の土台になることもあるのです。
まとめ|「何かを言うこと」だけがサポートじゃない
やる気が見えないときほど、親として何かしたくなるものですが、時には「言わない」「干渉しない」ことも、立派なサポートです。
- 信じて待つ
- そっと応援する
- タイミングを見て、必要なときにだけ手を差し伸べる
この“引いた関わり方”が、子どもにとって最も安心できる居場所になるかもしれません。
まとめ|声のかけ方ひとつで、子どものやる気は変わる
「勉強しなさい」「ちゃんとやって」
そう言いたくなる気持ちは、親として当然のことです。
でも、やる気が出ない子どもにとっては、“どう言われるか”が大きく心に影響を与えます。
この記事では、親ができる5つの声かけ・接し方として、
- 「何してるの?」ではなく「今日はどうだった?」と会話を始める
- 「勉強しなさい」ではなく「いつやるか決めようか?」と寄り添う
- 「もっと頑張れ」ではなく「前より○○できてるね」と成長を伝える
- 「なんでできないの?」ではなく「どこが難しかった?」と聞く
- 「励ます」より「そっと見守る」ことで信頼関係を築く
という5つの関わり方を紹介しました。
やる気がないように見えても、子どもの心の中では常に何かが動いています。
だからこそ、親の声かけひとつで、
- 心を閉ざしてしまうこともあれば、
- 前向きな気持ちを取り戻すきっかけにもなる
ということを、ぜひ覚えておいていただきたいのです。
でも、子どもの様子をよく見て、少しだけ言い方や接し方を変えるだけで、関係は必ず変わっていきます。
「気にかけてくれている」「信じてもらえている」
そんな実感が、子どもにとって最高のやる気スイッチになります。
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