【保存版】内申点とは?通知表の見方と高校入試への影響まとめ


内申点ってよく聞くけど、実際どうやって決まるの?



通知表の数字って高校入試にどれくらい関係あるの?
そんな疑問を持っている中学生や保護者の方は少なくありません。
実は、高校入試では当日の試験の点数だけでなく、内申点(通知表の成績)が合否を左右する大きな要素になっています。
特に公立高校では、学校の成績が受験の合否判定に直接使われることも多く、中1・中2の成績が思わぬ影響を及ぼすこともあるのです。
とはいえ、「どうすれば内申点が上がるのか」「どこまで重視されるのか」など、仕組みをしっかり理解できている人は意外と少ないもの。
この記事では、
- 内申点の仕組みや通知表の見方
- 公立・私立高校での扱われ方
- 内申点を上げるためのポイント
などを、初めての方にもわかりやすく解説していきます。
そもそも「内申点」とは?
高校入試を考えるうえでよく出てくる「内申点(ないしんてん)」という言葉。
これは一言で言うと、中学校の成績(通知表の評価)をもとに算出された点数のことです。
でも、「テストでいい点を取っていればOKなんでしょ?」と思っていると、少し危険かもしれません。
内申点は「通知表の成績」がベースになる
中学校の通知表は、通常「5段階評価」でつけられています。
たとえば、英語が「5」、数学が「4」、国語が「3」などのように評価され、9教科すべての評定が合計されて「内申点」になります。
例:中3の内申点(9教科)
教科 | 評定 |
---|---|
国語 | 4 |
社会 | 3 |
数学 | 5 |
理科 | 4 |
英語 | 5 |
音楽 | 3 |
美術 | 4 |
保健体育 | 4 |
技術・家庭科 | 5 |
合計 | 37点(満点は45点) |
このように、9教科×5=45点満点の形で計算されるのが一般的です(地域によって差あり)。
評定の対象は「中3だけ」とは限らない!
高校入試で使われる内申点は、中3の成績のみを使う場合と、中1〜中3すべての成績の平均を使う場合があります。
- 東京都・神奈川県など:中3の成績を重視
- 愛知県・静岡県など:中1〜中3の合計を使用
- 大阪府:内申点の計算方法が独自(5教科と4教科の比率あり)
つまり、「中1や中2の成績は関係ない」というのは大きな誤解。
受験を意識するなら、早いうちから通知表を意識しておくことが大切です。
公立高校入試では特に重視される
内申点は、特に公立高校入試で大きな影響力を持ちます。
多くの都道府県では、当日の入試得点と内申点を合わせて、総合点で合否を判定する方式を取っています。
たとえば、「当日点300点満点+内申点135点満点」のように、内申点が全体の3〜4割を占めることも珍しくありません。
私立高校では推薦・併願の基準になることも
私立高校でも、内申点は無関係ではありません。
特に推薦入試や併願優遇制度を使う場合、「内申の合計が◯点以上」などの明確な基準が設けられていることが多いです。
そのため、内申点が基準に届いていないと、そもそも受験できない(推薦をもらえない)ことも。
内申点は「勉強以外の努力」も評価されるチャンス!
通知表の評価には、
- テストの点数
- 授業への取り組み姿勢
- 宿題や提出物の提出状況
- 授業中の発言やグループ活動
などが総合的に反映されます。
つまり、日ごろの「がんばり」や「コツコツ積み重ねた努力」も、しっかり評価される制度なのです。
次の章では、実際に通知表がどうやってつけられているのか、「観点別評価」や「5段階評定」の仕組みについて詳しく解説していきます!
高校入試での内申点の使われ方
「内申点って高校入試のときにどう関係してくるの?」
「結局、当日の点数が大事なんじゃないの?」
そう思っている人も多いかもしれませんが、実は都道府県や高校によって、内申点が合否に与える影響はかなり大きいのです。
この章では、公立高校・私立高校での内申点の使われ方の違いや、実際にどのように点数化されるのかをわかりやすく解説します。
公立高校:内申点と当日点の合計で合否が決まる
公立高校では、多くの都道府県で「内申点+当日試験の得点」を合計して合否を決める「総合評価方式」が採用されています。
- 内申点135点満点(9教科×5段階×3年分)
- 当日点300点満点(主要5教科×60点)
- ⇒ 合計435点満点で合否判定
※都道府県によって配点や扱い方に違いあり(後述)
このように、内申点が全体の3〜4割を占めることも多く、無視できない重要な要素なのです。
都道府県別の内申点の扱いの違い
実際の内申点の使われ方は、都道府県や高校によって異なります。以下に代表的な傾向をまとめました。
- 【東京都・神奈川県など】
-
- 中3の内申点(学年末の成績)のみを使う
- 「換算内申」として点数化(例:45点→135点に3倍換算)する場合も
- 【愛知県・静岡県など】
-
- 中1〜中3すべての評定を合計して使う
- 早い段階からの成績管理が必要
- 【大阪府】
-
- 教科ごとに5教科:4教科の比重が異なる(実技の方が2倍になるなど)
- 高校によっても評価基準が異なるため、志望校の傾向を調べる必要あり
私立高校:内申点は「出願の条件」になることが多い
私立高校の一般入試では、当日の点数で合否を決めるところが多いですが、
推薦入試や併願優遇制度を利用する場合は、内申点が“出願条件”として重視されます。
- 推薦:9教科の合計が 36点以上
- 併願優遇:合計が 32点以上で可
※実技教科を含めた「合計点」で判断されるケースが多いため、実技も手を抜けません!
調査書(内申書)に含まれるのは成績だけじゃない!
高校に提出される「調査書(内申書)」には、9教科の評定だけでなく、以下のような情報も含まれます。
- 出欠日数(欠席・遅刻・早退の回数)
- 特別活動(生徒会・部活動・ボランティアなど)
- 行動の記録(生活態度や学校生活での評価)
- 学校が推薦できるかどうかの所見
内申点の影響は「合否のボーダー」に強く出る
当日点が同じくらいの受験生が複数いた場合、内申点の差で合否が分かれることがよくあります。
- 推薦:9教科の合計が 36点以上
- 併願優遇:合計が 32点以上で可
※実技教科を含めた「合計点」で判断されるケースが多いため、実技も手を抜けません!
調査書(内申書)に含まれるのは成績だけじゃない!
高校に提出される「調査書(内申書)」には、9教科の評定だけでなく、以下のような情報も含まれます。
- 出欠日数(欠席・遅刻・早退の回数)
- 特別活動(生徒会・部活動・ボランティアなど)
- 行動の記録(生活態度や学校生活での評価)
- 学校が推薦できるかどうかの所見
内申点の影響は「合否のボーダー」に強く出る
当日点が同じくらいの受験生が複数いた場合、内申点の差で合否が分かれることがよくあります。
- 「当日点は十分だったのに、内申点で負けた…」
- 「内申点が良かったからギリギリ合格できた!
というケースも実際にあります。
つまり、内申点は“保険”にも“武器”にもなりうる存在なのです。
次の章では、そんな大切な内申点を上げるために、日ごろからできる具体的な対策や行動のポイントを紹介していきます!
内申点を上げるためにできること
内申点は一朝一夕で上がるものではありません。
しかし、“何が評価されているのか”を理解し、それに合った行動を積み重ねることで、確実にアップすることができます。
この章では、内申点を上げたい中学生が今日から実践できるポイントを教科・行動面の両方から解説します。
① 定期テストで点を取るのは大前提
まず基本は、定期テストでしっかり点を取ること。
観点別評価の「知識・理解」「思考・判断・表現」に直結するため、テスト対策は最優先です。
- 試験範囲を早めに確認し、計画的に進める
- 学校のワークやプリントは最低2周
- 出題傾向を先生の話から読み取る(授業中の“ここ出る”に注目)
- 見直しをしっかり行うことでケアレスミスも減る。
② 提出物・ノート・ワークは丁寧かつ期限厳守
「思考力」や「意欲・態度」の評価につながるのが、提出物やノートの書き方です。
適当に仕上げたり、提出が遅れたりすると、せっかくの努力が評価されません。
提出物で高評価を得るコツ
- 丁寧な字・まとめ・色分けで“やる気”を見せる
- 期限より1日早く提出するくらいの意識
- ワークの見直し欄や空白ページも埋める努力を!
③ 授業中の態度・発言は高ポイント
内申点の観点評価には「主体的に学習に取り組む態度」があります。
これは授業中の姿勢や発言、ノートの取り方など、日常の姿勢がそのまま評価に反映される部分です。
- 姿勢よく前を向いて聞く
- 質問や発表に積極的に手を挙げる
- 先生の話をメモする・リアクションをする
- 居眠り・私語・スマホなど“マイナス行動”をしない
④ 実技教科(音楽・美術・保体・技術家庭)も本気で!
実技教科の評価は2倍に換算される地域もあるため、決しておろそかにはできません。
「苦手だから…」ではなく、努力する姿勢を見せることが高評価につながります。
- 授業に真剣に取り組む
- 提出作品・課題を最後まで丁寧に仕上げる
- チームワークや協調性を意識する
- 教材準備・片付けなども積極的に行う
⑤ 学年初め・後半は特に気を引き締めて!
内申点(評定)は学期ごと、または学年末の総合評価で決まるため、特に次の時期は頑張りどころです。
- 新学期スタートの1〜2週間(最初の印象が大事!)
- 学年末テスト直前(成績が決まる前の最後のアピール期間)
- 三者面談前後(生活面の変化も内申書に書かれる可能性あり
内申点を上げるには、「コツコツと真面目に頑張ること」が何よりの近道です。
すぐに数字に表れなくても、先生は日ごろの取り組みをしっかり見ています。
次の章では、内申点に関するよくある誤解や質問について、Q&A形式でわかりやすく解説していきます!
内申点に関するよくある誤解とQ&A
内申点については、ネットや友達の話、先生からの説明などで、さまざまな情報が入ってきます。
その中には正確なものもあれば、誤解や思い込みが原因で不安になるケースも。
ここでは、内申点に関してよくある疑問をQ&A形式でわかりやすく解説します。
- オール3でも高校に行けますか?
-
行けます。ただし志望校のレベルに応じて戦略が必要です。
オール3は内申点でいうと「平均的」という評価。
公立高校ではやや不利になることもありますが、私立高校の一般入試や内申基準が低めの学校であれば、十分合格可能です。
大切なのは、自分の成績と志望校の内申基準をしっかり把握することです。
- 実技教科が2ばかり…かなり不利になりますか?
-
実技教科は内申点で2倍換算される地域が多いため、影響は大きいです。
特に公立高校では、実技4教科(音楽・美術・保体・技術家庭)が重視されます。
ただし、今からでも授業態度や提出物などで改善できるチャンスはあります。
苦手意識がある教科ほど、前向きに取り組む姿勢を見せることが大切です。
- 中1・中2の成績って、やっぱり大事?
-
はい、地域によっては中1〜中3すべての成績が内申点に反映されます。
たとえば愛知県・静岡県などでは、3年間の合計評定が高校入試の評価対象になります。
そのため、「中3から頑張ればいいや」という考えでは手遅れになる可能性も。
逆に言えば、早くから内申を意識しておくことで、受験時に大きなアドバンテージになります。
- 授業中に発言しないと内申って上がらないの?
-
発言だけが評価されるわけではありませんが、「積極性」は大きなポイントです。
観点別評価では「主体的に学習に取り組む態度」が見られます。
発言だけでなく、ノートの取り方、質問へのリアクション、提出物の完成度なども総合的に評価されます。
自分なりに“やる気が伝わる行動”を心がけましょう。
- 内申点が低かったら、もう逆転できませんか?
-
逆転は可能です!でも早めの戦略が必要です。
例えば中1・中2で内申が低くても、中3で評定をグッと上げれば、後期選抜や私立推薦のチャンスをつかめる可能性があります。
また、私立の一般入試では当日の点数だけで合否が決まるところもあるため、学力で逆転できる場面もあります。
あきらめずに、今できることから動いていくのが大切です。
- 欠席や遅刻も内申点に影響する?
-
はい、影響しますが内容次第です。
調査書(内申書)には出欠状況も記録されます。
ただし、やむを得ない理由(病気・家庭の事情など)での欠席は配慮されるケースも。
無断欠席や遅刻・早退が多い場合は「生活態度」の評価に影響するため、日ごろの生活リズムを整えることも内申対策のひとつです。
まとめ:内申点を正しく理解して、高校入試に備えよう
内申点は、中学生にとって「見えにくいけど、とても大きな意味を持つ評価」です。
定期テストの点数だけではなく、日ごろの授業態度・提出物・実技教科の努力など、総合的な“取り組み”が反映される仕組みです。
そしてその内申点は、高校入試においても合否を左右する大切な要素となります。
本記事のポイントをおさらいすると
- 内申点とは:通知表の評定(5段階評価)をもとにした得点で、地域や高校によって使い方が異なる
- 通知表の見方:観点別評価(知識・思考・技能・主体性)を総合的に見て評定が決まる
- 高校入試との関係:公立では当日点と合算、私立では推薦・併願条件として活用される
- 上げるためには:テストの点だけでなく、提出物、授業態度、実技教科への取り組みも超重要
- 誤解しやすい点:中1・中2も評価対象になる/実技教科の比重が大きい地域もある/逆転は可能!
内申点は、特別な才能がなくても「日ごろの積み重ね」で確実に上げていける評価です。
地道な努力こそが、将来の進路や志望校の選択肢を広げてくれます。
今日からでもできることはたくさんあります。
まずは、授業を大切にすること。提出物を丁寧に出すこと。先生や周りの人に「本気で取り組んでいる」と伝わる姿勢を見せること。
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