【受験生必見】国立大学の人気ランキング・難易度ランキング

国立大学の人気・難易度ランキング

国立大学は年間約53万円の学費で私立よりも安く、研究環境や就職実績が充実しているため、多くの受験生にとって魅力的な進学先です。
全国に多くの大学があり、旧帝大をはじめ、教育・医療・理工系に強い大学や地域密着型の大学など、多様な選択肢があります。

しかし、国立大学と一口に言っても難易度や人気度には差があり、志望校選びが重要です。
例えば、東京大学・京都大学などのトップ校は競争率が高い一方、地方の国立大学には共通テストの得点率が比較的低くても狙える学部もあります。

本記事では、以下の3つの視点から国立大学をランキング形式で紹介します。

  • 「人気の国立大学ランキング」(志願者数・受験倍率を基に)
  • 「難易度(偏差値)ランキング」(主要模試のデータを基に)
  • 「入りやすい国立大学」(共通テスト得点率・倍率が低めの大学をピックアップ)

受験生が狙うべき国立大学をわかりやすく解説し、志望校選びの参考になる情報をお届けします。

【2025年度版】人気大学ランキングはこちらから

目次

国立大学のランキング基準とは?

国立大学には、志願者が多く人気の高い大学偏差値が高く難易度の高い大学競争率が低く狙いやすい大学など、さまざまな特徴があります。本記事では、以下の3つの視点でランキングを作成しました。

人気ランキングの基準

「人気が高い国立大学」は、受験生からの志願者数が多い大学を指します。一般的に、知名度が高く、就職実績や教育・研究環境が充実している大学が人気を集める傾向があります。

人気ランキングの評価基準
1. 志願者数(受験者の多さ)
  • 受験者が多い=全国的に評価が高い大学
  • 旧帝大や都市部の国立大学、特定の学部が強い大学は志願者が集まりやすい
2. 受験倍率(競争率の高さ)
  • 志願者数に対して定員が少ないと倍率が上昇し、人気の指標になる
  • 例:神戸大学・広島大学・筑波大学は倍率が高く、人気が集中することが多い
3. 知名度・ブランド力
  • 全国的に知名度が高い大学は人気も高い傾向
  • 例:旧帝大(東京・京都・大阪など)は全国から志願者が集まる

法学部(国公立)で入りやすい大学を知りたい方はこちら

難易度(偏差値)ランキングの基準

国立大学は共通テスト+二次試験の総合評価で合否が決まるため、難易度を測るには偏差値や共通テスト得点率が重要な指標となります。

難易度ランキングの評価基準
1. 主要模試の偏差値(河合塾・駿台・東進)
  • 各予備校の模試での偏差値をもとに難易度を比較
  • 例:東京大学(文系 72.5、理系 72.5)、京都大学(文系 70.0、理系 72.5)は最難関
2. 共通テスト得点率
  • 国立大学は共通テストの影響が大きいため、各大学のボーダーラインを比較
  • 例:東京大学(90%以上)、大阪大学(85%以上)、岡山大学(75%以上)

注意点

  • 偏差値が高い=合格しにくいとは限らない(共通テスト利用枠が狙いやすい場合もある)
  • 共通テスト得点率が低めでも合格しやすい大学もある(地方国立大学は70%前後で合格可能なところが多い)

共通テストで必要な得点率・合格ラインを知りたい方はこちら

狙い目の大学の選定基準

「狙い目の国立大学」とは、学力的に比較的入りやすく、倍率や共通テストの得点率が低めの大学を指します。特に、地方国立大学や新設の学部は狙い目になりやすいです。

狙い目ランキングの評価基準
1. 偏差値の割に入りやすい(倍率が低い)
  • 偏差値はそれなりに高いが、志願者が少なく競争率が低い大学
  • 例:秋田大学(国際資源学部)、宮崎大学(地域資源創成学部)、長崎大学(環境科学部)
2. 共通テスト利用で合格しやすい枠がある
  • 共通テストのみで評価する推薦枠やAO入試がある大学は狙い目
  • 例:滋賀大学(データサイエンス学部)、広島大学(総合科学部)
3. 地方の国立大学で倍率が低めの学部
  • 都市部の人気大学に比べ、地方の国立大学は倍率が低い傾向
  • 例:山形大学・福井大学・島根大学などは志願者が少なく倍率が低め
狙い目大学の傾向
  • 地方にある 「地域活性化・資源系・環境系・データサイエンス系」 の学部は比較的倍率が低い
  • 共通テスト利用枠や推薦入試を活用することで、一般入試より合格しやすくなる大学もある

有名で入りやすい文系大学はこちらから

【2024年版】人気の国立大学ランキングTOP10(志願者数ベース)

2024年度の国立大学入試における志願者数を基に、人気の高い大学をランキング形式で紹介します。以下のデータは、文部科学省が発表した最終確定値に基づいています。

有名だけど入りやすい大学ランキングはこちらから

1位:大阪公立大学
  • 志願者数:14,323人
  • 募集人員:2,447人
  • 志願倍率:5.9倍
  • 特徴:3年連続で志願者数トップ。大阪市立大学と大阪府立大学が統合して誕生し、多様な学部と都市型キャンパスが魅力。
2位:千葉大学
  • 志願者数:10,803人
  • 募集人員:2,069人
  • 志願倍率:5.2倍
  • 特徴:15年連続で志願者数が1万人を超える人気校。首都圏に位置し、医学部や教育学部など幅広い学部を擁する。
3位:神戸大学
  • 志願者数:10,156人
  • 募集人員:2,301人
  • 志願倍率:4.4倍
  • 特徴:2年ぶりに志願者数が1万人を超えた。関西圏で高い知名度を持ち、特に文系学部の人気が高い。
4位:北海道大学
  • 志願者数:9,482人
  • 募集人員:2,432人
  • 志願倍率:3.9倍
  • 特徴:前期日程での志願者数は微減したものの、全国的な人気を維持。広大なキャンパスと多彩な学部が魅力。
5位:東京大学
  • 志願者数:9,432人
  • 募集人員:2,960人
  • 志願倍率:3.2倍
  • 特徴:日本を代表する最難関大学。理科類の志願者増加が全体の微増に寄与。
6位:横浜国立大学
  • 志願者数:8,597人
  • 募集人員:1,346人
  • 志願倍率:6.4倍
  • 特徴:2021年度の個別試験中止の影響から回復し、安定した人気を誇る。都市型キャンパスと実践的な教育が魅力。
7位:京都大学
  • 志願者数:8,206人
  • 募集人員:2,643人
  • 志願倍率:3.1倍
  • 特徴:難関大学志向の高まりと共通テスト平均点アップにより、堅調な志願者数を維持。独自の学風と高い研究力が特徴。
8位:九州大学
  • 志願者数:7,540人
  • 募集人員:2,238人
  • 志願倍率:3.4倍
  • 特徴:西日本を代表する総合大学。幅広い学部と研究施設を持ち、全国から志願者が集まる。
9位:大阪大学
  • 志願者数:7,196人
  • 募集人員:2,874人
  • 志願倍率:2.5倍
  • 特徴:関西トップクラスの大学。京都大学や神戸大学への志願者流出の影響でやや減少したものの、高い人気を維持。
10位:兵庫県立大学
  • 志願者数:6,562人
  • 募集人員:925人
  • 志願倍率:7.1倍
  • 特徴:中期日程での志願者増加が全体の増加に寄与。多様な学部と実践的な教育が魅力。

【2024年版】難易度(偏差値)ランキングTOP10

2024年度の国立大学入試における最新の偏差値データを基に、難易度の高い大学をランキング形式で紹介します。以下の情報は、河合塾や東進などの主要予備校が公表しているデータを参考にしています。

国公立大学の推薦入試で入りやすい大学はこちらから

1位:東京大学
  • 偏差値:文系 84|理系 84
  • 共通テスト得点率目安:90%以上
  • 特徴:日本の最高学府として不動の人気と実績を誇る。文系では法学部(文科一類)が最難関、理系では医学部(理科三類)が最高峰の難易度。官僚・研究職・起業家など幅広い進路が開かれている。
2位:京都大学(文系・理系)
  • 偏差値:文系 80|理系 72.5
  • 共通テスト得点率目安:85%以上
  • 特徴:自由な学風と高い研究力が魅力。理系では工学部・薬学部・医学部が特に高い人気を誇る。文系では、独自問題の難しさで知られる法学部が難関。
3位:一橋大学(文系)
  • 偏差値:文系 78(商・経済・法学部)
  • 共通テスト得点率目安:85%以上
  • 特徴日本唯一の社会科学系に特化した国立大学。ビジネス・金融・法律分野において、企業からの評価が高く、卒業生の多くが大手企業や官公庁で活躍。
4位:大阪大学(文系・理系)
  • 偏差値:文系 75|理系 70
  • 共通テスト得点率目安:80%以上
  • 特徴:関西のトップ大学のひとつであり、理系・文系ともに高い就職実績を持つ。医学部は全国でもトップレベルの難易度を誇り、工学部も人気が高い。
5位:名古屋大学(文系・理系)
  • 偏差値:文系 72.5|理系 67.5
  • 共通テスト得点率目安:80%以上
  • 特徴:東海地方の最高学府であり、理系学部の研究力が非常に高い。特に工学部・医学部は人気があり、トヨタ自動車をはじめとする中部地方の大手企業との結びつきが強い。
6位:東京工業大学(理系)
  • 偏差値:理系 70
  • 共通テスト得点率目安:80%以上
  • 特徴:理系専門の国立大学で、日本を代表する理工系の名門校。情報系・機械工学系の分野で特に強く、理系研究者やエンジニアの育成に特化している。
7位:神戸大学(文系・理系)
  • 偏差値:文系 72|理系 67.5
  • 共通テスト得点率目安:78%以上
  • 特徴関西では大阪大学に次ぐ難関国立大学。特に文系学部(法学部・経済学部・経営学部)が人気で、商社・金融業界への就職実績が高い。
8位:九州大学(文系・理系)
  • 偏差値:文系 69|理系 65
  • 共通テスト得点率目安:75%以上
  • 特徴:日本で最も広大なキャンパスを持つ大学。特に農学部や獣医学部が有名で、全国から受験生が集まる。
9位:北海道大学(文系・理系)
  • 偏差値:文系 69|理系 65
  • 共通テスト得点率目安:75%以上
  • 特徴:日本で最も広大なキャンパスを持つ大学。特に農学部や獣医学部が有名で、全国から受験生が集まる。
10位:東北大学(文系・理系)
  • 偏差値:文系 69|理系 67.5
  • 共通テスト得点率目安:75%以上
  • 特徴:研究重視の学風で知られ、特に工学部が全国的に評価が高い。東北地方の最高学府として多くの学生が志望する。

【狙い目】入りやすい国立大学ランキング

国立大学の中には、共通テストの得点率や倍率が比較的低く、合格しやすい大学があります。以下に、特に狙い目とされる大学を紹介します。

一番入りやすい国公立大学を知りたい方はこちら

1. 秋田大学
  • 学部:国際資源学部
  • 共通テスト得点率:約53%~60%
  • 倍率:約1.5倍~2.0倍
  • 特徴:日本で唯一「資源学」を学べる学部を持ち、専門性が高い。地方国立大学として、比較的入りやすいとされています。 
2. 群馬大学
  • 学部:共同教育学部
  • 共通テスト得点率:約46%~67%
  • 倍率:約1.8倍~1.9倍
  • 特徴:13の専攻を持ち、複数の教員免許取得が可能。教育学部としては倍率が低めで、狙い目とされています。
3. 愛知教育大学
  • 学部:教育学部
  • 共通テスト得点率:約47%~70%
  • 倍率:約2.0倍~2.1倍
  • 特徴:多様な教育課程を持ち、在学中に複数の資格取得が可能。共通テスト重視の入試で、対策がしやすい。
4. 室蘭工業大学
  • 学部:理工学部(夜間主コース)
  • 共通テスト得点率:約43%
  • 特徴:夜間主コースを設置しており、社会人学生も受け入れている。共通テストの得点率が低めでも合格のチャンスがある。
5. 北見工業大学
  • 学部:地球未来デザイン工学部
  • 共通テスト得点率:約43%
  • 特徴:工学系に特化した大学で、地域密着型の教育を行っている。共通テストのボーダーが低めで、受験生にとって狙い目。
6. 島根大学
  • 学部:総合理工学部
  • 倍率:約2.0倍
  • 特徴:地方の国立大学であり、志願者数が少なく倍率が低め。理工系志望の受験生にとって、比較的入りやすい大学とされています。
7. 鳥取大学
  • 学部:工学部
  • 倍率:約2.3倍
  • 特徴:地方に位置する国立大学で、工学部の倍率が低め。共通テストの得点が伸び悩んでも、二次試験で挽回可能な大学です。  
8. 琉球大学
  • 学部:理学部
  • 倍率:約2.2倍
  • 特徴:沖縄県に位置する国立大学で、南国特有の自然環境を活かした研究が盛ん。倍率が低めで、理系志望の受験生にとって狙い目の大学です。  

まとめ:国立大学の人気・難易度ランキング

国立大学は、学費の安さ・研究環境・就職実績の高さなどから、多くの受験生にとって魅力的な進学先ですが、大学ごとに人気度・難易度・倍率が大きく異なります。本記事では、「人気の国立大学ランキング」「難易度(偏差値)ランキング」「入りやすい国立大学」の3つの視点から分析しました。

  • 人気ランキングでは、旧帝大+都市部の国立大学が志願者数上位
  • 難易度ランキングでは、旧帝大+専門性の高い国立大学(東工・一橋)が偏差値上位
  • 倍率の低い地方国立大学・新設学部は狙い目!共通テスト得点率が低くても合格の可能性あり

国立大学を目指す受験生は、単なる偏差値ランキングではなく、「倍率・共通テスト得点率・入試方式」なども考慮しながら、自分に合った大学選びをしましょう!

一般入試だけでなく、共通テスト利用・推薦入試を活用することで、より合格の可能性を高めることができます。志望校をしっかり研究し、合格を勝ち取りましょう!

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